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絵本 憲法がわかるおはなし「檻の中のライオン」

2018年2月28日

弁護士さんの書いた絵本 憲法学者 小林節氏も推薦

「ライオン=国家権力」、「檻=憲法」というたとえ話を使って、イラスト付きで憲法をやさしく解説した本。動物園の檻の話で、檻が壊れてライオンが飛び出した時に檻のありがたみが分かるというのに、納得。確かに国民は憲法に保護されて、生活している。 普段意識することはないが、憲法は簡単には改正できないという第96条のおかげである。

この絵本は、ひろしま市民法律事務所 所長 楾 大樹(はんどう たいき)さん
(税理士・中小企業診断士・FPの資格も持つ弁護士)さんの著書です。

今 安倍内閣は憲法を変えようと画策しています。この絵本の中のライオンが檻から出易くするために「檻の柵の間隔を拡げろ」とか「檻の高さを低くして乗り越えられるようにしろ」と言うのと同じではないでしょうか? http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/a/0842.html

「檻の中のライオン」とは、大要、以下のようなお話です。

私たちはみんな、同じ人間。みんな人間らしく、自分の価値観を大切にして、幸せに暮らしていきたい(天賦人権、個人の尊重)。そのために、政府に政治を任せよう(社会契約)。政府は、とても強い力(権力)でみんなを仕切ってくれる、頼りになる存在。つまり、百獣の王ライオンのようなもの。しかし、とても強いだけに、暴れたら誰にも止められない(権力は濫用されがち)。だから、ライオンを檻(=憲法)に入れておこう(立憲主義)。私たちを守るための檻だから、私たちがしっかり作っておこう(国民主権)。ライオンも私たちが選ぼう(民主主義)。
ライオンは檻の中だから、私たちは、自分の価値観に従って、ライオンに気兼ねせず自由に生活できる(自由権=基本的人権の中核)。私たちは、ライオンの悪口(政権批判)を言ったりしてもライオンに襲われない(表現の自由)。檻にしばられているので、ライオンは勝手に戦争できない(平和主義)。
このように、ライオンは檻の中にいないといけない(99条、公務員の憲法尊重擁護義務)。檻は、ライオンの力では壊せないくらいに「硬く」作っておこう(96条、硬性憲法)。ライオンが檻を壊さないように、檻に3頭のライオンを入れて、互いに監視させよう(三権分立)。ライオンが檻から出たら、別のライオンが取り押さえるセキュリティシステムもある(81条、裁判所の違憲審査権)。でもそれだけでは心配なので、ライオンが檻から出ないよう、私たちがしっかり見張っておかないといけない(12条、国民の不断の努力)。檻から出たライオンが目の前に迫ってきたら、私たちが打ち倒すしかない(抵抗権)。

以上が、憲法の全体像です。書籍では、これにイラストをたくさん入れて、絵本のようにイラストを眺めていくだけで大まかに憲法の仕組みがイメージできるよう工夫しました。
ライオンが檻を破って好き勝手に走り回っていないか?というのが、ここ数年の問題だと思います。

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